“英雄を導く神”テケルロコ
(第二の剣/大神)聖印と神像
テケルロコの聖印は、翼を持つ灯火を象ったもので、その多くには猛禽の爪が描かれています。もともとは、灯火を掴んで飛ぶフクロウの姿を意匠化したものであったと言われています。
その神像は、ローブで全身を覆い隠し、フードを目深に被った謎の人物です。その手には長い杖を持ち、杖の先端には英雄を導くための灯火を持ったフクロウが留まっています。
一般的には、英雄を導く賢者である老爺の姿をした神であると考えるのが主流です。また、フクロウは、英雄を救うためにテケルロコが遣わす使者であると考えられています。
テケルロコは、英雄を導く神であり、英雄の守護神として知られる大神です。神々の大戦の前から始祖神ライフォスと行動をともにし、戦神ダルクレムとも親交があったとされています。
時、テケルロコは教師をしていたと伝えられており、その教え子からは後に大戦で活躍する事になる数多くの英雄たちを輩出しています。彼らは、いまでこそ、その名は知られていませんが、大戦においては大神あるいは小神となって、ライフォス陣営の勝利に貢献したと言われています。
テケルロコは、人にはそれぞれに才能があり、それを見出して正しい教育を施し、歩むべき道へと導く事が、先人としての務めであると説いています。このため、テケルロコの神官には教育者が多く、とりわけ英雄の資質を持つ者を見出して、真の英雄へと育て導く役割を担う者がほとんどです。
これは、かつてテケルロコが多くの英雄を育てたという伝承に由来します
神格と教義
テケルロコは、英雄を導く神であり、英雄の守護神として知られる大神です。神々の大戦の前から始祖神ライフォスと行動をともにし、戦神ダルクレムとも親交があったとされています。
時、テケルロコは教師をしていたと伝えられており、その教え子からは後に大戦で活躍する事になる数多くの英雄たちを輩出しています。彼らは、いまでこそ、その名は知られていませんが、大戦においては大神あるいは小神となって、ライフォス陣営の勝利に貢献したと言われています。
テケルロコは、人にはそれぞれに才能があり、それを見出して正しい教育を施し、歩むべき道へと導く事が、先人としての務めであると説いています。このため、テケルロコの神官には教育者が多く、とりわけ英雄の資質を持つ者を見出して、真の英雄へと育て導く役割を担う者がほとんどです。
これは、かつてテケルロコが多くの英雄を育てたという伝承に由来します
望まない者をも、強引に冒険に連れ出そうとする神官もいるため、そうではない神官が運たがられてしまう事もしばしばあります。
格言
「先んじる者は、後から来る者を神へと導く事を使命としなさい」
「導きは、闇夜の中の灯火である。 暗闇から抜け出そうとする者の標である」
「まず英雄である事をその者に教えなさい。 どんな強者も自覚がなければ大業には至らない」
備考
実は、テケルロコは第二の剣イグニスの属神であり、神々の大戦においては戦神ダルクレムに与していました。一般には老爺と思われているフードの下の素顔は、妙齢の美女であるとも言われています。
テケルロコは、嫉妬深く、支配欲と独占欲の強い神で、気に入った英雄を自分の支配下に置く事を何よりの喜びとしていました。そこには、それらの英雄を手に入れて何かを成し遂げたいという目的はありません。あくまでも、英雄を集める事が目的なのです。
そのために、いまなお、テケルロコは「便徒」と称される神官を使って、英雄の魂を収集しています。「使徒」は、特殊神聖魔法によって英雄となるべき資質を持つ者を見分ける事ができます。そして、その者を導く事で英雄へと育て上げてから「英雄としての死」を演出して殺害、その魂をテケルロコに捧げるのです。こうして、英雄の魂をテケルロコに捧げた神官は、テケルロコによって「記憶を持った状態での転生」が約束されます。転生を繰り返す事で、「使徒」はそれぞれが持っている本当の目的を成し遂げようとしているのです。それぞれの「使徒」が成し遂げようとしている目的は、個人ごとに異なります。必ずしも邪悪な目的を持っているとは限りませんが、多くの場合、自分本位で、はた迷惑なものである事は間違いありません。
一方で、ほとんどのテケルロコの神官は、一般的に信じられている第一の剣ルミエルの属神としてのイメージをそのまま信じているため、真面日に英雄や後進を導こうとしています。こうした神官にも、テケルロコは力を貸しますが、仮にこうした神官が「英雄」を見出した場合には、啓示を下すか、近くにいる「使徒」を遣わして魂を収集しようとします。
ただし、英雄がすでに他の神の加護を受けている場合は、殺害してもその魂はその神のもとにいってしまいます。そのため、「使徒」は、英雄を殺害する前に、テケルロコへ改宗させようとします。最低でも、その神への倍仰を捨てさせようとするでしょう。
特殊神聖魔法
- 2
- 【ディテクト・
ヒロイズム】
- 消費
- MP2
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 必中
- 概要
- 英雄の資質を見分ける
- 効果
対象が「英雄の資質」を持つかどうかを判別します。
対象はこの魔法を行使されたことに気付きません。
また、魔法の結果は術者のみが把握できます。
この魔法が指す「英雄の資質」とは、テケルロコ自身が定めるマーキングで、
テケルロコ自身の意思で「分類: 人族」 または「分類:蛮族」のキャラクターに、
いつでも自在に与えられます。
「英雄の資質」は、 この魔法以外で判別はできず、それを持つ対象自身が自覚することはできません。
また、一度与えられるとその魂が消え去るまで(死亡し、蘇生しても)失うことはありません。
対象が「英雄の資質」を持つかどうかは、GMが決定します。
- 4
- 【カウンセリング】
- 消費
- MP3
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 一瞬/
10分(60ラウンド)
- 抵抗
- 消滅
- 概要
- 対象の悩みを聞き出し、神託を授かる
- 効果
対象は効果時間中、術者に自身の悩みや困りごとをひとつ打ち明け、術者はその解決策となる神託を授かります。
対象の悩みや困りごとは、対象が直近に感じているもので、かつ継続的に対象の状況を悪化させているものとなります。
対象がそれと正確に把握していない、曖昧なものも、これに含まれます。術者が授かる神託は、解決のヒントとなる、いくつかの単語となります。授かる神託は、術者以外には把握できません。
- 7
- 【パーフェクト・
インストラクション】
- 消費
- MP10
- 対象
- 1体X
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 1日
- 抵抗
- 消滅
- 概要
- 術者の知識や技能レベルの半分を与える
- 効果
効果時間中、対象に術者の知識や経験を伝えます。
対象は、術者が得ていた知識や経験を、自身が習得、経験したことのように扱えます。
技能レベルであれば、術者が習得しているプリースト技能以外の任意の技能ひとつを、術者のレベルの半分(端数切り上げ)で、習得しているものとして扱えます。この効果で効果時間中は冒険者レベルや最大HP 最大MPも変化します(現在値は変化しません)。
戦闘特技や言語、練技などが習得、獲得できる場合は、術者が習得しているものの中から、 条件が満たされているものを習得、獲得できます。
この魔法は「分類: 人族」「分類:蛮族」のキャラクターにし か効果がありません。
また、魔物などの固定値を持つキャラ クターの場合、この効果によってレベル、最大HP 最大MP は変化せず、 戦闘特技の習得もありません。技能レベルの習得によって、魔法、練技などの習得、獲得が可能です。
対象が複数の部位を持つキャラクターの場合、魔法、練技などはすべて 「コア部位」のみが習得、獲得します。
この魔法の効果時間中、術者は対象の行動の動機を、言葉にせずとも共有でき、その目的を察することが可能です。さらに、対象がその目的のために行動する場合、効果時間中は行動判定に+1のボーナス修正を得ます。
この魔法は行使に10分(60ラウンド)が必要です。
- 10
- 【フェイタル・
トーチ】
- 消費
- MP15
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 30m/
起点指定
- 時間
- 一瞬/
7日
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 呪い
- 概要
- 英雄が進む道について信託を授かる
- 効果
術者は「英雄の資質」を持つ対象に試練を与えます。
対象に与える試練は、この魔法の効果時間中に「対象が達成可能な能力を持っている」と判断できるものでなければいけません。具体的な試練の内容はGMが決定します。
対象は試練の達成に向けて能動的な行動を取る場合に限り、行動判定に+1のボーナス修正を得ます。同時に対象が試練の達成を拒んだり、引き延ばしたりするような行動を取っているとみなされる場合、行動判定に一1のペナルティ
修正を受けます。
これらのボーナス修正、ペナルティ修正がどのような状況で与えられるかは、GMが決定します。
術者自身が事前に【ディテクト・ヒロイズム】によって、対象が「英雄の資質」を持っていることを認識できていなければ、この魔法は効果を発揮しません。
この魔法は行使に10分(60ラウンド)が必要です。
- 13
- 【グレイト・
フォーティチュード】
- 消費
- MP24
- 対象
- 全エリア(半径10m)/
すべて
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 呪い+精神効果
- 概要
- 英雄の誕生とその殺害を支援する
- 効果
英雄譚の完成を宣誓し、周囲のキャラクターにその協力を要請します。
術者はこの魔法を行使する際、範囲内の「英雄の資質」を持ったキャラクター1体を指定し、そのキャラクターの行動によって、どのように英雄譚が完成するかを宜言します。宣言の内容は「指定したキャラクターが「**」することによって、英雄となる」といった内容のものになります。**は、指定したキャラクターが主動作で実現可能な内容の行動でなければいけません。指定できる動作は、どのような非人道的なものでもかまいません。
指定されたキャラクターを含む範囲内のすべての対象は、術者が宣言した英雄譚の完成を実現させるべく、行動します。英雄譚の完成に反対の意思を持つものを排除し、英雄譚の成就に積極的に協力します。
効果時間中に術者が宣言した内容が達成された場合、その後の効果時間中、この魔法の効果を受けているすべての対象は、指定したキャラクターを殺害するために攻撃、妨害、拘束などを行います。効果時間が経過するか、指定したキャラクターが死亡した場合、この魔法の効果は失われます。
この魔法は、プリースト技能を1レベル以上習得しているキャラクターには効果がありません。