“剣神”ヒューレ
(第一の剣/小神:ザルツ地方)聖印と神像
ヒューレは、渦巻く風を背景にして、交差する二本の剣を意匠化したものを聖印としています。
神像は、両手に剣を携えた精な青年の姿をしています。無数の剣を所持していたという伝承に従い、剣の形状は一定せず、同じ細工師が彫っても、一体ごとにあえて変えることもあります。腰や背中に追加の剣を帯びている像も存在します。
神格と教義
ヒューレは、ザルツ地方で主に仰される小神です。魔法文明時代が終焉を迎えた直後に、蛮族との戦いで活躍した人物で、“"魔剣使いの異名をもって知られた英雄でした。両手に剣を構える二刀流の戦士でしたが、数えきれぬほどの名剣を所持し、場合によって使い分けたと伝えられています。聖印に背景として登場する風は、速く、自在で、目に見えぬとされた彼の剣技の象徴と言われます。彼が修めたとされる流派は、現在のザルツ地方にも受け継がれています。
それは、攻撃に重きを置いたスタイルを旨とし、ときに相討ちになることも厭わない過激な戦いかたを教え伝えています。
ヒューレは、魔法文明崩壊後の混乱期に無数の蛮族と切り結び、人々を助けました。その彼が戦いに倒れた後、彼によって命を救われた多くの人々によって捧げられた感謝と敬愛の念が、仰へと姿を変え、彼は神となることを許されました。自らの身を捨てて人々を守ろうとしたヒューレを惜しんだ騎士神ザイアにより、神の座へとすくい上げられたのだとも言われています。
こうして神格を得たヒューレは、魔法文明時代の崩壊に伴う混迷の時代にあって、ルツ地方の一部を守護する神として仰を集めていました。実際、いくつかの書物には、その後に続いた蛮族軍の侵攻を、ヒューレが自ら顕現することで退けたという記録が残っています。しかし、ようやく魔動機文明時代の足音が聞こえ始めた頃、ヒューレは姿を消します。
蛮族軍の侵攻にさらされた街を守るために戦い、討ち果たされたのだというのが通説ですが、そもそもその戦い自体がヒューレを誘い出して罠にかけるための蛮族車の謀略であり、それによってヒューレは封じられてしまったのだという説や、強力な蛮族の王と戦い、相討ちになったのだという説もあります。
いずれにせよ、魔動機文明時代の到来とともに、ヒューレへの仰が廃れ始めていたことが遠因であったことは間違いないでしょう。しかし、その後も祈りによって神聖魔法が行使できることから見ても、ヒューレは消滅してしまったわけではないようです。
現在、ヒューレへの仰は細々と受け継がれています。生前は”魔剣使い”と讃えられ、死後も「剣神と称されたその武名から、借者の多くは戦士たちです。自らの研鑽のために各地を放浪している者がほとんどであり、神殿が見かけられない原因のひとつとなっています。
格言
「力を持つ者には、力を持たない者を守る義務がある」
「死を覚悟しなければ、見いだせない道もある」
「剣を持つ者は、常に戦いの場にいるつもりで行動せよ」
特殊神聖魔法
- 2
- ≫△【フェザーエッジ】
- 消費
- MP2
- 対象
- 武器1つ
- 射程/
形状 - 接触/
-
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 属性
- -
- 概要
- 必要筋力-5
- 効果
対象の武器の必要筋力を-5します。
- 4
- 【ストームエッジ】
- 消費
- MP4
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
-
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 属性
- -
- 概要
- 武器に風を纏わせ、物理ダメージ+2
- 効果
術者が刃のついた武器で近接攻撃を行う場合、その武器による攻撃を風属性の魔法の武器として扱い、それが発生させる物理ダメージを+2点します。
斬撃属性と風属性のどちらかは、魔法の行使時に術者が選択します。
- 7
- 【デュアルエッジ】
- 消費
- MP4
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 属性
- -
- 概要
- 一時的に対象に特殊な武器の扱いを習得させる
- 効果
対象にく両手利き><二刀流><双撃>のいずれかの戦闘特技を習得させます。
どの戦闘特技を習得させるかは、術者が決定します。習得に必要な前提は満たしていなければなりません。
この魔法の効果は、例外的に重複します。複数回行使されれば、対象に、複数の戦闘特技が与えられます。
ただし、(魔法拡大/数)によって1回の行使で、ひとつの対象に複数の戦闘特技を与えることはできません。複数の対象に同時にひとつの戦闘特技を習得させることは可能ですが、このときには、習得させる戦闘特技は同一のものでなければなりません。
- 10
- ≫△【バーサーカー・
エッジ】
- 消費
- MP7
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 属性
- -
- 概要
- 両手用の武器を片手で扱わせる
- 効果
対象は「用法:2H」の近接用の武器や盾を、「用法:1H」として扱えるようになります。
- 13
- ≫【フェイタル・
エッジ】
- 消費
- MP14
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
-
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 属性
- -
- 概要
- 攻撃を自動命中させる
- 効果
術者は自身の命中力判定において、サイコロを振った後、その効果を自動成功にすることができます。この効果は「達成値+5」ルールは参照せず、対象に必中します。この効果を一度使うと、その時点でこの魔法は解除されます。