【バルフォール式忍者道場】
(テラスティア大陸・ディルフラム地方)- 入門条件
- 50_名誉点(種族:コボルドは30名誉点)
おおよそ100年程前に、趣味人を自称するドレイクバイカウント、“耽溺卿”エゼルウルフ・バルフォールは、戯れに読んでいた魔動機文明時代の人族の小説から天啓を得、その中で描かれていた「ニンジャ」をコボルドで再現しようとしました。
そして、数十年の試行錯誤の末にようやくコボルドニンジャの完成を見ます。次いで、コボルドに地位を奪われては黙っていられないとばかりにオーガ族がバルフォール卿に頼みこむ形でニンジャの技術を手に入れます。バルフォール卿が送り出したコボルドニンジャ、オーガニンジャは、その忠誠と潜入工作力の高さ、一般的な同種を凌駕する戦闘力を見せつけ、デイルフラム西部において他のドレイクやバジリスクから称賛され、引く手数多の存在となっていきました。
こうしてニンジャの存在が注目を集めていくうちに、中には「コボルドやレッサーオーガがこれほど強くなれるのならば、自ら彼らの技を身につければ更なる高みに至れるのではないか?」と考えだす蛮族が現れ、バルフォール卿に技術の訓練を請うようになります。
こうした世の流れに欧喜雀躍したバルフォール卿は、自らの編み出した「ニンジャ育成プロトコル」を元に、【バルフォール式忍術道場】を開設することを決めます。
この折り、彼は「プロトコル」をそのまま利用することを忌避しました。一つには、もともとニンジャの育成が、その初期段階では、集めたコボルドすべてが死亡するほどの背烈なものであったためです。さすがに、道場でこれをそのまま実行するわけにはいきませんでした。
二つめに、「プロトコル」は、あくまで主君に忠実な駒を作るためのもので、極端に忠実度を高めるための洗脳にも似た訓練課程があり、そこを改善する必要がありました。
最後に、最初から温めていたものの、コボルドやレッサーオーガでは実用性に限界があった、“穢れを利用するアイデアを、この機会に実現させようという動機がありました。
こうして「プロトコル」を慎重に改良した末に、彼の「ニンジュツ」は完成し、道場は開設されました。
「プロトコル」より改善されたとはいえ、この道場の訓練は熾烈を極めるものであり、一部の門下生しか生き残り、ニンジャを名乗ることを許されません。しかし、それでもその技術を求めて門を叩く蛮族が後を絶ちません。
なお、多くの入門生を退ける最初の関門は、実力者のコボルドニンジャを先輩として尊敬しなければいけない点です。
入門生の半数以上が、コボルドニンジャを軽く見たあげくあっさり殺されるか脱落するかであると言われています。
流派装備
【バルフォール式忍者道場】出身者は「手裏剣」と呼ばれる投擲武器を使うことで知られています。
近接と投擲兼用で使えるバリエーションである「棒手裏剣」も存在します。これらは投擲時に失われることがあるため、購入に名誉点を必要としません。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
棒手裏剣 | 2/3 | 〈ソード〉B〈投擲〉B | 50 | 刃が無く、一本の尖った釘のような形状の手裏剣 |
手裏剣 | 2/3 | 〈ソード〉B〈投擲〉B | 50 | 手裏剣 |
秘伝
《魔剣:暗黒遁死縛術》
- 必要名誉点
- 20名誉点
- タイプ
- 《魔力撃》変化型
- 前提
- “穢れ”1点以上
- 限定条件
- 使用:刃武器
- 使用
- 元特技に準ずる
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 自身の生命・精神抵抗力-3
- 概要
- 追加ダメージに「魔力」点を足し、相手の回避力、生命・精神抵抗力-1.自身は-2
- 効果
基礎特技同様に近接攻撃の追加ダメージに自身の任意の「魔力」点を加えます。
加えて、命中を受けた対象は、続く10秒(1R)の間回避力判定および生命・精神抵抗力判定に「-1」のペナルティ修正を受けます。
秘伝使用者は、攻撃の成否に関わらず、10秒(1R)の間、それらの判定に「-2」のペナルティ修正を受けます。
△《秘儀・穢体分身術》
- 必要名誉点
- 20名誉点
- タイプ
- 《ディフェンススタンス》変化型
- 前提
- “穢れ”1点以上
- 限定条件
- なし
- 使用
- 元特技に準ずる
- 適用
- 1R
- リスク
- 行動判定に「-(4+穢れ)」
- 概要
- 回避力判定に「+(4+穢れ)」、行動判定に「-(4+穢れ)」
- 効果
この秘伝に「全力移動」を行った手番には宣言できません。
次の自身の手番開始時まで回避力判定に「+(4+穢れ)」のボーナス修正を得ます。
一方で回避力判定以外の行為判定に「-(4+穢れ)」のペナルティ修正を受けます。
《秘術・飛竜爪炎之術》
- 必要名誉点
- 30名誉点
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 「用法:1H」の近接投擲兼用武器
- 使用
- 直前の近接攻撃技能に準ずる
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 以降の命中力-2
- 概要
- 近接攻撃に使った武器を即座に投擲する。命中力-2
- 効果
この秘伝は「用法:1H投」で近接攻撃と投擲攻撃の両方のデータを持っている武器を装備している場合、あるいは宣言特技や流派の効果でその近接攻撃武器が投擲可能とあっている場合にのみ、近接攻撃と投擲攻撃を続けて行うことを可能にします。
秘伝使用者は、限定条件を満たす武器で、近接攻撃を行った後即座にその武器を投擲攻撃に使用できます。
近接攻撃の結果を確認した後、投擲攻撃の対象を決められます。
この秘伝は宣言したら、次の自身の手番開始時まであらゆる命中力判定に「-2」のペナルティ修正を受けます。